【同級生】

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ガバッっと、私は飛び起きた。 周りを見渡すと、もう薄暗くなっていて、電気をつけないと何も見えない。 毛布がかかってる。 祐樹だ………。 そんなことを考えていると、玄関の方から音がした。 ガタガタと乱暴に扉を開ける音がする。 私はまた毛布をかぶって、寝たフリをした。 「ゆうき~、起きろ~。」 男の声だ。 彼氏………かな…。 薄暗い中で知り尽くしているように部屋をうろついてから、ベッドの部屋へ行って、祐樹に擦り寄ってるみたいだった。 「てめー、また来たのかよ~。」 祐樹の声が聞こえて、しばらくして、音が聞こえてきた。 二人はキスしているようだ。 「ん~。」 祐樹がもぞもぞ動くのは見えるが、はっきりとは見えなくて、すごくドキドキする。 「あ~もぅ!やめろっ!帰れっ!」 また祐樹の声がした。 男は祐樹に覆い被さってるように見える。 「え~……なんで~??こんなにユウキちゃんのこと好きなのにぃ~!」 「うるせ~やつ…」 祐樹の声が曇っている。 「………で……仕事うまくいった?」 おどけた声から、急に真剣な口調になる男が私は少し怖く感じた。 「あぁ。もぅ少しで聞き出せるから、待ってろ。それと、今日は帰って。顔見たくない。」 しばらく沈黙して、男が立ち上がった。 「分かったよ。」 と迷わず玄関へ…。 仕事って何をしてるんだろ? あの男は彼氏なのかな? なんで一人暮らしなんだろう? 祐樹は私と同じ年なのに… 親はいるのかな…。 何か悪い事でもしているんじゃないか? そんな疑問たちが、ぐるぐると頭をかけ巡った。
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