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ザパーン…ザザザザー、ザパーン…ザザザザー
俺の身体は海に投げ出されていた
ズキッ
「痛っ…」
どうやら俺は意識を失っていたらしい。
俺はゆっくりと下の砂に足をつけ、立った
「ここは…どこだ…?」
辺りを見回すが、ただ海と砂浜が広がっているだけで人の気配がない
「え…まじかよ…。俺は、ここに流れ着いたのか…?」
状況が掴めずにいると、突然後ろから奇声が聞こえてきた。
なんだ、と声のする方に振り向くと…
「ギャオオオオアァァァ!!!」
「うわっ!な、なんだ…あれは…!こんな魚、いたか!?」
俺が見たのは、見た目は生きた化石と呼ばれるシーラカンスにとても似ていた。
しかし、一つだけ違う所があった。それは―
「シーラカンス…?い、いや、違う!あれはシーラカンスじゃない!牙がある!?」
そう、牙があったのだ。 それも数え切れないくらいの牙。
あれに噛まれたら一たまりもないかもしれない
「はっ!」
体長が5メートルはあるだろうシーラカンスのようなものはまさに俺に喰らいつこうとしてきていた
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