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「はぁはぁはぁはぁ…」
かろうじて逃げ延び、シーラカギスとはかなり離れた森の中にいた
「落ち着け…落ち着け…。」
そう言いながら自分に言い聞かせる。彼の頭の中は混乱でいっぱいだったのだ――
――ザパーン…ザザザザー、ザパーン…ザザザザー
波の音が聞こえる。そして彼らは砂浜にいた
「おい、ヒガシ」
そう叫ぶ彼は東雲憲吉の親友、八雲憲一
「なんだ?ハチ」
彼らはなぜかお互いのことを上の漢字で呼び合っている
彼らはたわいのない会話をしていた
「なぁ、ヒガシ。もし、無人島で過ごすとしたらどうする?」
「なんだよ突然」
「いいから」
「そうだな…いいかもな」
「なんで?」
「だって…ほら、学校ないしさ、束縛されることもないし、自由気ままに生きられるしな」
「だよな(笑)俺もだ」
「なぁ、ヒガシ。俺達、ずーっと親ゆ…―」
ゴオオォォ!!!
「な、なんだ!?」
「お、おい!ヒガシ!あれ見ろ…!」
「なんだあれは…あんな大きな津波、見たことない!」
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