File 2

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-カチャ 最後の窓を締めた。 廊下に戻り、猫目をとりあえずリビングに入れた。お茶を出し、理子は猫目の向かいに座った。 「あの、何かまだ?どうしてあたしの家がわかったんですか?」 すると、猫目は不思議そうな顔でこちらを見つめてきた。 「ずっとお前の後ろを歩いてきたんだけど…わかんなかったのか?」 それを聞いて、理子は目を丸くする他ない。 「あの事務所を出た時から、ですか!?」 驚きのあまり、理子の声は少し大きくなってしまった。それを聴いて、猫目は吹き出しそうになるのを必死に堪えながら言った。 「あー…やっぱあれ気付いてなかったんだ!っくふふ!…わりぃ…。っても、猫だったから、無理もねぇか…」 笑いは堪えてはいるが、顔が思いっきり歪んでいる。辛いのか、少々涙目である。 -そんなに面白いのか?よくわからん奴だなぁ… 理子は目の前に居る男を見た。 言葉遣いは悪いが、顔だちはかなりのものである。まだ幼さが残ってはいるが…。本当に猫そっくりだ。 「話を戻しますけど、まだ何か用があるんですか?」 あぁ。と呟いて、急に猫目が真面目な顔になった。 「事件のことでお前に訊きたいことがあってな。」
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