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朝目覚めてから学校に着くまで、理子の頭の中は真っ白だった。何が起こったか理解できぬまま、夢を見ているような気分だったのだ。
「ちょっとォ、理子聞いてんの?」
理子の目の前に手をかざしながら、親友の奈穗が訊いてきた。
「えっ?…ゴメン。聞いてなかった…。」
「理子…アンタねぇ。大丈夫?朝からずっとだけど…」
大丈夫な訳ない。あんなことが起きて、大丈夫な訳ない。
理子は昨夜のことを思い返してみた。
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