「生徒指導室という名のせいとしどうしつ」だっしゅつ

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「え・・・・おかしいって、何処がだよ!!」 くそ。 曲をあまり知らないから、おれじゃ分からない・・・。 癪だが、こいつに頼らなければ。 「曲に、なにか違和感が・・・。もう一度聞かせろ。」 ♪~♪~♪♪~♪♪♪♪~♪ ♪ 「なにかが・・・。何かが違うんだ・・・・。」 ♪~♪~♪♪~♪♪♪♪~♪ ♪ 「・・!!。音だ。音が違うんだ。ここはドじゃなくてシなんだよ!だから違和感があったんだ。」 こいつ音が分かるのか・・・。 音楽が小等部から[もっとがんばりましょう]だったおれには、さっぱりだ。 「でも、音が違うのが分かったって・・・ダイヤルはアルファベットだぞ。どうすれば・・・。」 「ドはC。レはD、ミがEでファはF。ソはG・・・ラがA。シは・・・・・・。」 「なんだそれ?シは!シは、なんなんだよ!!」 「カタカナで表す音階は、アルファベットでも表すことができる。だがしかし・・・。」 「し・・・しかし?」 「シだけは、米・英式音階とドイツ式音階で表記のされ方が違うんだ。前者ならB、後者ならHだ・・・。」 「な・・・・。」 なんてことだ・・・。 ダイヤルには両方ある。Bか・・・Hか・・・。
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