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「どうでもいいけど。あなた、状況が分かってるのかしら。」
「どうでもいいけど。その口調、どうにかなんねぇの。」
気持ち悪いったらありゃしない。
くそっ。なんとか外れねえかな、この縄。
んっ。んっ。
「どうでもいいけど。あなた、何をモジモジやってるの。」
「どうでもいいけど。いい加減、口調どうにかしないと以降カマちゃんて呼ぶぞ。んっ。」
コイツと背中合わせにして、お互いの縄をほどくって案ならあるが・・・。
それだけはしたくない。
なんか負けた気分だし、なにより今のコイツは会った時より気持ち悪い。
んっ。
あ・・・なんかはずれそ・・んっ。
「くっ・・・んっ・・・。はぁ・・」
「どうでもいいけど。あなた、まさか高貴な私に発情してるの?さっきから息遣いが気持ち悪いわ。さすが畜生ね。」
「どうでもいいけど。カマちゃん・・・自分の性別を見直してみてから発言してくんねぇかなぁ・・・くっ・・んっ。」
誰がこんな気持ち悪いヤツに発情するか・・・。
しかもカマちゃんだし。
あ・・・ゆるんできたっ。
「貴様!まさかこの神に発情したというのか!?大体息遣いが気持ち悪いわぁ!!!全く愚かな畜生めが・・・身の程をわきまえろ!!」
「うっ・・・るっせぇぇえぇ!!!!誰が性別を見直して発情されたコトを抗議しろと言った!!・・・ぬわあぁぁあ!縄引っ張ちまったじゃねぇかぁぁ・・・・・最悪だ。」
くそ・・・。あまりの勢いに腕に力が入りすぎた。
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