10月

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【煙草】 喉が痛い。 煙草やめた方がいいかな。 でもやめない。 この周りをも臭くする、喉をいがいがさせる煙に何の魅力があるのだろう。 百害あって一理なしとは本当ね。 百害もないかもだけど、52害くらいはありそうだ。そして利益はない。 一昨年くらいに、一年間禁煙してた。 禁煙にトライしたこともなかったし、意志が弱いから出来るとも思ってなかった。 「禁煙セラピー」を貸してあげようか、といわれても「せっかくの煙草が不味くなるからいらない」と断っていたくらいだったのに。 でもすこんとやめれた。 周りは大層びっくりしてた。 休憩中に「本当は吸いたいんだろ…?」と無理やり何本か握らされたりしたけど(笑) でも、色々あってまたすこんと吸い始めた。 しかも量が増えた。 私の書くお話にはよく煙草が出てくると思う。 大鳥はどちらも吸わないからあれだけど、免許のはやたらと吸っている。 多分、お話を書くときに私が必ず煙草を吸っているから。 「たばこ」でも「タバコ」でもなく「煙草」と表記するのが好きですよ。 友達の女の子が、たまにガラムを吸う。 強いから、たまにだけど。 仲良くなりはじめたとき、私は「この子死ぬんじゃないか」と思った。 私はオーラとか見えちゃう人じゃないけど、何だか輪郭が細くて、消えそうな気がしてた。 「ワニに話したいことがあるの」と言われたとき、ああこの子病気かなんかで死ぬんだな、と思った。 結局、その子は健康体だったし死ぬつもりもなかったけど、のっぴきならない恋をしていて、すごく淋しかったみたい。 今は、輪郭も太くなって、幸せそうにしているのでひと安心。 実は、その輪郭が薄くてどこかに行ってしまいそうな印象を、若林さんにも感じたことがあります。 彼も、今は大丈夫。 くっきりとした輪郭をしている。 ガラムの匂いは甘ったるい。 その甘い煙の匂いを嗅ぐと、あの心許ない感覚を思い出したりします。
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