春の事情

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「好き好んで近づく訳ないじゃないですか。バカですか。貴方は。俺は仕事で出向いただけですよ。」 「委員長様は早いねぇ」 「東雲君は相変わらずの口調で。今日は一体何人抱いたんですか?精液の匂いで鼻がつまりそうですよ。」 「東雲様…っ!僕じゃ…やっぱり…」 「おや。貴方が噂のバスケ主将ですか。征十郎とでも呼びましょうか?どうせ眼帯の下はオッドアイとかでしょう?」 え?征十郎…?誰だ? 「…え。なんでオッドアイの事…」 「おや。図星ですか。」 「おい。ボサ眼鏡。どういうことだ。説明しろ。」 そう言って久遠は星崎の胸ぐらを掴みかかった。 ちょっ! 星崎もなんで抵抗しないんだよ! 久遠も、それ以上風紀委員にてを出したらヤバイんじゃ… 主将が東雲の所に隠れる。 でも、何故だろうか…さっきの星崎がオッドアイの事言ってからずっと睨んでて… 少し怖い… 「本当にしつこい方ですね。久遠君は。彼の精神に追い打ちをかけるような事はしないんですよ。」 「あ”ぁ”?ボサ眼鏡の癖に俺様に口答えか?あ?」 「話しになりませんね。九重君。きみの仲間でしょ?早く引き剥がしてもらえませんか?服が伸びます。」 え。心配事はそこなの?? 「…はぁ、アホ久遠これ以上委員長サマに喧嘩ふっかけないでください。生徒会に死ぬほどの仕事が回ってくるんですよ。そっからの他の仕事が遅れてアナタは責任取れるんですか?」 「~っつ!!」 「風紀委員。今日の件は後日伺います。今日は主将君も大人しく風紀委員について行ってください。近いうち東雲との席も用意しておくので。」 「っ!!?」 俺をおいて話しが進んでいく…   
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