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琥太「うみゅぁぁぁッ?!」
…
夢か、迫る壁に潰される夢だった。
見慣れぬ天井。
どうやら寝かされていたみたいだ。流れからして島津寮かな。
琥太「─ん?」コツ
腹に二本の刀が添えられていた。
桜色と黒色の柄からして白梅と小鴉で間違いなさそうだ。
琥太「春花~」
…
居ないのか?
体を上げ、部屋の隅に刀を立てかけると枕元に手紙が置かれているのに気付く。
若様─
少し傍を離れます。
朝迄には戻りますので、出歩かないで下さい。"外"で過ごす為の約束事もありますので。
直ぐに戻ります。
─
…
気絶?していた為、時刻は2時半で深夜─
明日は日曜日で学園は休みらしいし朝に挨拶しよう。
そして春花に何時かは復讐してやる…と心に誓う。
女性恐怖症─
とまではいかないが村の掟もあって女の子が苦手だ。
同年代の男の子とは会った事すらないのでこの任務(なのか?)は楽しみでもある。
琥太「…何にやけてるんだよ俺は」
夢「きゅぅ!」
琥太「存在忘れてました?!」
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