忍者

8/9
前へ
/20ページ
次へ
琥太side─ 「あっ、命だけは勘弁して欲しい」 この男… って─ つい癖で脅してしまったがココは故郷のような場所じゃなかった。 琥太「あわわ、悪かった。寮生?」 首から刃物を引く。 「あぁ。直江大和だ、よろしく」 琥太「あ、あぁ!ょろしく頼む!」 同年代! 今更ながら緊張してしまい、声が裏返ってしまった。 大和「あの、放して貰える?嬉しいんだけど、その─」 琥太「あぁ、ごめん」 解放し、向かい合う形に。 なかなか好印象な感じの少年。 男色って訳じゃないけど優男ってイメージが沸く。 大和「えっと、君が新しく入る事になった寮生…でいいのかな」 琥太「うん。風魔の末裔、風魔琥太だ、よろしく」 手を差し出せばいいのかな? なんて考えてると向かいの少年、大和も何やら考え─ 戸惑ってる? 大和「えっと、風魔琥太…って…女だよな?」 琥太「男だけど…、髪はのばしてるから女に見えるのか?」 大和「いやいや何言って─」 「…琥太様」 声がした方を振り向くと、寮入り口にいつの間にか春花がいて、俺を睨み付けていた。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

132人が本棚に入れています
本棚に追加