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琥太side─
「あっ、命だけは勘弁して欲しい」
この男…
って─
つい癖で脅してしまったがココは故郷のような場所じゃなかった。
琥太「あわわ、悪かった。寮生?」
首から刃物を引く。
「あぁ。直江大和だ、よろしく」
琥太「あ、あぁ!ょろしく頼む!」
同年代!
今更ながら緊張してしまい、声が裏返ってしまった。
大和「あの、放して貰える?嬉しいんだけど、その─」
琥太「あぁ、ごめん」
解放し、向かい合う形に。
なかなか好印象な感じの少年。
男色って訳じゃないけど優男ってイメージが沸く。
大和「えっと、君が新しく入る事になった寮生…でいいのかな」
琥太「うん。風魔の末裔、風魔琥太だ、よろしく」
手を差し出せばいいのかな?
なんて考えてると向かいの少年、大和も何やら考え─
戸惑ってる?
大和「えっと、風魔琥太…って…女だよな?」
琥太「男だけど…、髪はのばしてるから女に見えるのか?」
大和「いやいや何言って─」
「…琥太様」
声がした方を振り向くと、寮入り口にいつの間にか春花がいて、俺を睨み付けていた。
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