招待状

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俺は高校を卒業してから、ろくに仕事もしないで、遊んでばかりいた。 いわゆるニートってヤツだ。 もう7年も昼と夜が逆転の生活が続いている。 遊び仲間だった同級生も皆ちゃんとした仕事につき、結婚や出世したりして真面目に生きている。 俺だけが取り残された。 何時も寝て起きて食ってまた寝る生活をしていた俺に、ある時一通の招待状が届いた。 それは新作ゲームの発表会だった。 何でも“エリクシール”と言うゲームで、今までのゲームとは全く違い、プレーヤーその者が仮想空間に入りプレイすると言ったゲームらしい。 RPG好きの俺にはひかれるものがあったが、場所が遠い為にやめようとした。 が、よく読んでみると交通費は全額支給の上、プレイすればモニター料として現金10万円が貰えるらしい。 少し怪しいと思い電話で問い合わせて見たが、普通に応対され何だか信用できる気がしてきた俺は、参加する事にした。 しかしこれが地獄のはじまりだった…。
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