招待状

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とりあえず俺は何をしていいかわからなかったので、携帯端末を開いてみた。 そこにある旅の手引きと言う項目を開いてみた。 説明には、モンスターは強敵です。先ずはジョブを決め武器と回復アイテムを購入し、旅に備えましょう。と書いてある。 俺はその説明通りにジョブショップなるところに、足をはこんだ。 中にはヒゲ面のドワーフみたいなオッサンがいた。 話しかけると、「よく来たな、ここはジョブショップだ、好きなジョブにつきな」と言ってきた。 俺はジョブリストに目を通した。 俺はRPGの世界では無難な魔法剣士を選んだ。 しかしドワーフみたいなオッサンは「おいおい、そのジョブにはレベルが足りないぜ」と言ってきた。 よくみると魔法剣士はレベル30からになっていた。 まあ端末で確認する必要もないが、俺は自分のレベルを確認した。 やはりレベル1だった。 俺はレベル1でもなれるジョブを探した。 レベル1でもなれるジョブは…。 剣士。 ランサー。 ウィザード。 プリースト。 アーチャー。 モンク。 これだけか…。 とりあえず俺は無難な剣士にする事にした。 するとドワーフみたいなオッサンは、俺の端末を何かにスキャンみたいな事をした。 「ほらよ、これでお前さんは今日から剣士だ」 そう言ってオッサンは俺に端末をかえした。 端末を見てみると、確かにジョブが剣士になっている。 俺は店を出て、次に武器を買いに行った。 武器屋に入ると…なんとさっきのドワーフみたいなオッサンがいるではないか…。 もしかしてあのオッサンは機械か何かで出来た人形か? まあいいか…。 「ここは武器屋だ、何を買うんだ?」 俺は端末を開き、所持金を見た。 所持金は1000ゴールドだった。 とりあえず300ゴールドの剣と150ゴールドの革の鎧を購入し、その場で装備した。 何だか強くなった気分だ。
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