招待状

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俺は店を出て、次にアイテム屋を目指した。 アイテム屋に入ると、今度は若い女の子が出迎えた。 「いらっしゃいませ、何にしますか?」 俺は1つ30ゴールドのポーションを3つ買った。 さて、これで準備は出来たので、また端末の手引きを見てみた。 旅立ちの準備が出来たら、次は仲間を探しましょう。パーティーは何人でも組めますが、手に入れたアイテムやゴールドはパーティーで分ける事になるので、あまり大人数で行動すると、分け前が減ります。 と、書いてある。 成る程、じゃ3人ぐらいがベストかな?しかし、誰に声かけりゃいいんだか…。 俺はどうしていいか分からず、その場で立ち尽くしていた。 その時だった。 「あの…」 声のする方を見るとポニーテールの可愛らしい女の子が立っていた。 「あの…私とパーティーを組んでくれませんか?」 その女の子は俺をパーティーに誘ってきた。 俺は二つ返事でOKした。 俺もパーティーを探していたし、何よりゲーム内なんだから、むさ苦しい野郎と組むより、可愛らしい女の子と組む方がいいに決まっている。 「私、マイって言います、貴方は?」 女の子が俺に自己紹介をしてきた。 「ああ、名前言って無かったね、俺はアレス、よろしく」 マイ「あ、こちらこそよろしくお願いいたします」 マイはペコリとおじぎをした。 マイ「アレスさんってもちろん本名じゃ無いですよね?」 マイは上目使いで俺を見ながら聞いてきた。 アレス「もちろん、そうだよ」 俺がそう答えるとマイは、恥ずかしそうに言った。 マイ「私ったら、急にプレーヤーネーム登録して下さいって言われて、焦って自分の名前書いちゃいました」 アレス「そうなんだ、でも俺だって焦ってありがちなゲームの主人公の名前書いちゃったからね、似たような物だよ」 俺が笑いながらそう言うと、マイも笑顔で笑った。
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