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村を出た俺達は、道なりに歩いていた。
マイ「この道行くとどこに行くんですかね?」
マイが俺に問いかけきた。
アレス「ん~とりあえず村の次は町?」
俺が冗談混じりにそう言うと、マイは笑顔で答えた。
マイ「ふふ、アレスさんって面白いですね」
アレス「まあね、これでも漫才師目指していたからね」
マイ「凄い、ほんとですか?」
アレス「もちろんウソだよ」
マイ「もう!からかわないで下さい」
そう言いながらもマイは嬉しそうにニコニコ笑っている。
その時だった。
「きゃー!!」
突然悲鳴が聞こえた。
マイ「アレスさん、向こうです!」
マイは近くの茂みを指差すと、走って行った。
俺もマイにつづいた。
悲鳴のした所につくと、女の子がオークらしき奴に襲われていた。
しかし…実にリアルに出来ているオークだ。
特殊メイクなのか?。
まあいい、オーク何てRPGの中じゃザコだ、軽く倒していい所見せるか。
俺は買ったばかりのショートソードを抜いた。
マイも何やら呪文書の様な物をペラペラとめくり、何やら呪文を唱えだした。
俺はオークに斬りかかった。
オークは俺の剣を斧で軽く流した。
アレス「生意気な奴だな、ザコ何だからさっさとやられろ!」
俺は再び斬りかかった。
しかし、オークの斧で俺の剣は弾き飛ばされた。
アレス「え?何だよこの力は…」
俺はオークと剣を交えて、気づいた、やたらと重いのだ。
俺が剣を拾おうとした時だった。
オークが俺に斬りかかってきた。
俺は焦って尻餅をついて、反射的に顔を腕でかばった。
鈍い音がしたと思ったら俺の左腕から血が吹き出た。
アレス「え?」
俺は何が起こったかわからなかったが、直ぐに左腕に激痛が走った。
アレス「いっ!いてぇ!」
俺は血が吹き出る左腕を押さえて、のたうちまわった。
マイ「アレスさん!」
マイは戸惑いながらも、今起きている状況を理解している様だ。
アレス「痛い!痛い!」
俺は腕を押さえてもがく事しか出来なかった。
そしてオークは俺にトドメをさすべく、大きく斧を振り上げた。
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