第零章 夢

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体はボロボロで、 歩くのもやっとなのに 彼は最後までコートの上を走り、 声を張り上げ、 汗を流した。 準決勝で痛めた足を 引きずりながら出た決勝。 彼のチームは 序盤から3Pが入り、 前半32-47とリードしていた。 しかし、 思うように動けない彼の穴を 埋めるために必死で動いた 他の選手達だったが、 確実に疲れが溜まっていた。 後半に入り、 相手のOFに着いていけなくなり、 連続失点を許してしまう。 流れを完全に失った瞬間だった。 彼のチームは最後まで粘った…。 粘ったが、 逆転され、 最後まで追い付けなかった。 試合が終わり、 泣き崩れる彼のチームメイト。
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