208人が本棚に入れています
本棚に追加
大手門の櫓に待ち構えていた、
もう一人の甲賀の忍服を纏った男の二連銃より光が放たれた。
光の玉は、多数に枝分かれし
伊賀者達を確実に倒してゆく。
バタバタと倒れる伊賀者達
そのうち誰も動かなくなった。
と、倒れた伊賀者が一人光かり、二人光かり、
その身体から、まるで魂が抜ける様に
光が上空へと昇り出した。
百人分の光が一つに
その光の塊が、ゆっくり天主の方向へと動き出し
段々と速度を上げて行く。
本丸の庭園をぬけ
石灯籠をさけ
池の上をとうり
奥の茶室へと向かって
ドッドッーン!!
大音響と眩い光に包まれたかと思うと
次の瞬間には、元の闇と静寂に戻っていた
最初のコメントを投稿しよう!