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座り直し、背筋をのばし
「さてと」
周りを見渡す
薄暗い茶室の中
右手をかざし、何かを捜
しだした。
手のひらから、凄まじい
オーラが放出されている。
「?」
ある一点で探っている手が止る
立上がりツカツカと近寄り
ガラリと襖を開けた。
「貴方が平蜘蛛ね」
襖の中に多数有る茶器の
中から一つの茶釜を取出した。
姫巫子は、持参した風呂
敷き包みを解き
中から平蜘蛛そっくりの
茶釜を取出した。
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