南蛮船

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「ははっ、そうだな。 宗久殿も」 「はははっ、そう、で御 座いますなぁ。 何とのう、親王様の気持 ちも、解らんでは、で、 御座いますなぁ」 「みんな姫姉ェの為に、 何かしたいんやで」 「何んかって?」 「役に立ちたいんだよ」 「助けて差し上げたいと 申しますか」 「放っておけぬと言うか 」 「何っ、それじゃ私が頼 りないみたいじゃない」 「いや、そう言う訳じゃ 無くて、なぁ」 「要するに、皆、姫の事 が好きになるのでしょう な」 「あぁ、宗久殿、良い表 現だ、多分そう言う事な のであろう」 「お上手言っても何も出 ませんよ」 「お上手は、言ってない 」 「何も皆んなしてニタニ タ話す事でも無いでしょ 馬鹿ねぇ」
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