南蛮船

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「本願寺を囲む兵達に、 武器や兵糧を運ぶ為で御 座います。 何も伏見に限った事では ございません。 淀川、大和川、木津川、 宇治川、鴨川、桂川、川 港整備と水運利用が一気 に進みました」 「道路や橋だけでは無い のだな」 「それはやはり、一度に 大量の物資を運ぶには、 船を利用した方がよろし ゅうございますからな」 「軍事目的で整備した物 が、民の役に立っている と言う事か」 「我々商人は、織田領が 拡大して行くのが、嬉し くてしょうが有りません」 「織田領の拡大は、商圏 の拡大と言う事か」 「それも有りますが、一 番助かっているのが、度 量衡の統一でございます 」 「度量衡? 姫姉ェ、何の事?」 「長さと容積と重さの事 よ、そんなの大昔より統 一されていると思ってま した」
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