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「こんにちは、何してるの?」
「!……」
突然話しかけられ驚いた様子の少女。
籠を持っていて中には一杯に花が摘まれていた。
「あ、花摘みしてたのね。ごめんね邪魔しちゃって」
そう言って笑顔であやまるソラ。
「…」
何も返事が返ってこない。
(…この子、そっか)
「喋れないみたいですね」
後ろからアリア。
「うん。でも大丈夫よ。」
手を少女の頭に乗せる。
「?」
「そう、お家の手伝いをしてたのね。ここでお兄ちゃんを待ってたんだ。えらいね」
そう言ってまた微笑むソラ。
「…」
「うん、分かるよ。」
「ソラ様、それ以上は…!」
いつの間にか後ろから気配が。
いや、殺気のほうが近いか。
アリアは瞬間的にソラを抱えてその場を飛び退いた。
先ほどまで自分達がいた場所を何かが通り過ぎる。
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