二つの思惑

3/3
前へ
/26ページ
次へ
「目標を確認。間違いありません。」 薄暗い宿の二階の一室。窓からソラとアリア見つけて、奥にいる男に報告する。 「どうやらあの情報は間違ってなかったようだな。」 薄く笑いを浮かべ、そう言う男。 「殺るんですか?」 「仕方ないだろう、『上』からの命令だ。仕事が"一つ"増えたが、まあ大したことはない」 淡々と言い放つ。 「おそらく向かう先は同じだ。手間が省けてよかったじゃないか」 「では…」 「あぁ、予定は変わらん。あの『小娘』を殺して『ゼロ』を手に入れる」 そう言った男はニヤリと笑みを浮かべた。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加