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今日は、山間部だというのに、本当に風もなく暑苦しい…
それなのに、桐生の周りには、見た目にも暑苦しい人だかりが…
「みんな、この合宿で少しでも桐生先生とお近づきになりたくて、必死みたいね~」
「未祐は、行かなくていいの?」
「私は、ただの憧れだから…」
「ふ~ん。」
そこへ、男子も休憩になったらしく、中原がやってきた。
「仁、お疲れ~」
「おぅ。お疲れ~」
「あ、私、お邪魔だから、失礼するね~」
「未祐、何言ってるのよ~居てよ~」
「そうだよ、俺が行くからさ。」
「うんん。暑いから、ちょっと顔洗ってくるから♪」
「…もう、気使わないでね!」
「はいはい。」
そう言うと、未祐は、去って行った。
…本当に、気使わないで欲しい…ていうか、
「仁も、皆の前で馴れ馴れしく近寄って来ないの~」
「え?ごめん。嫌だった?」
「嫌じゃないけど、周りに気を使わせるのは、ちょっとね…」
「うん…気を付ける。
でも、真紀と居たかったから…聞いて欲しい事もあったし…」
「どうしたの?
何かあったの?」
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