1:プロローグ

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   真紀は、中学時代、バレーに打ち込んでいて、なかなかの成績を収める、実力の持ち主であった。  真紀の彼氏、  中原 仁 【ナカハラ ジン】 は、その運動能力を買われて、スポーツ推薦で、男子バレー部の名門のこの学校へやって来た…  仁は、その運動能力の割に、繊細な心の持ち主だった…  真紀は、そんな仁がほっとけなくて相談にのってる内に、付き合う事になって…  自分の進路より、彼に付いて行くことを選んだ。 『バレーが出来なくなる訳じゃないし、私がそのチームを強くしてみせる!』  そんな、自惚れた気持ちもあった。 …だから、余計に腹が立つ!こんなにやる気の無い、奴らと部活をやらなくちゃいけないなんて!… …それに、桐生先生だってヘラヘラしちゃって、女子バレー部の事を ちゃんと考えてくれているんだか、分かったもんじゃない。  指導の仕方は、尊敬できるものがあるんだけど…     
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