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でも自分は、まだ新入部員。
…しばらくは、大人しく様子を見てるかぁ…
と、思いつつも、桐生に向けられる眼差しには、非難めいたものが込められたいた…
そんな事を考えながら、女子に囲まれている先生を見ていたら、突然目が合ってしまい、
慌てて顔を逸らす。
…こんな不機嫌な顔、見られちゃったかな?…
…でも、ま、いいか。
先生にどう思われようと。
新入部員は、10名ほど居たが、その内のどれだけが真面目な気持ちで、部活動をやっているのか、不確かだが、多くないことは、感じていた。
その中でも、友坂 未祐【トモサカ ミユ】という、バレーも上手くて真面目そうな子とは、気が合い話すようになった。
「ねえ、友坂さんは、バレーも上手いのに、なんでこの学校に来たの?」
「え?家が近いからだよ~。
それより真紀ちゃん、
もう、かしこまらないで未祐って呼んでよ!」
「ああ、分かったよ~。じゃ、私の事も、真紀って呼んで!
話し戻すけど、未祐の家、近いんだ?」
「うん。ここから、歩いて5分ってとこなの。」
「いいな~。朝は、ゆっくりしてられるし、部活遅くなっても帰りとか心配ないね。」
新入部員は、部活が終わっても、掃除やボールの手入れをさせられ、帰るのは、一番最後だった。
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