1:プロローグ

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   でも自分は、まだ新入部員。 …しばらくは、大人しく様子を見てるかぁ…  と、思いつつも、桐生に向けられる眼差しには、非難めいたものが込められたいた…  そんな事を考えながら、女子に囲まれている先生を見ていたら、突然目が合ってしまい、  慌てて顔を逸らす。  …こんな不機嫌な顔、見られちゃったかな?…  …でも、ま、いいか。  先生にどう思われようと。  新入部員は、10名ほど居たが、その内のどれだけが真面目な気持ちで、部活動をやっているのか、不確かだが、多くないことは、感じていた。    その中でも、友坂 未祐【トモサカ ミユ】という、バレーも上手くて真面目そうな子とは、気が合い話すようになった。 「ねえ、友坂さんは、バレーも上手いのに、なんでこの学校に来たの?」 「え?家が近いからだよ~。 それより真紀ちゃん、  もう、かしこまらないで未祐って呼んでよ!」 「ああ、分かったよ~。じゃ、私の事も、真紀って呼んで!  話し戻すけど、未祐の家、近いんだ?」 「うん。ここから、歩いて5分ってとこなの。」 「いいな~。朝は、ゆっくりしてられるし、部活遅くなっても帰りとか心配ないね。」  新入部員は、部活が終わっても、掃除やボールの手入れをさせられ、帰るのは、一番最後だった。  
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