1:ランプの魔神

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ぽつぽつと距離をおいて道を照らす街灯の下を、一人の少女が歩いていた。 もう真夜中近い時刻。 少女は一人、とぼとぼと疲れた足を動かしている。 決して夜遊びをしていたのではない。 勉強をしていたのだ。 少女は高校三年生、つまり大学受験を控えた受験生。 今日も塾に行って自習をしていたら、ついつい帰りが遅くなってしまったのである。 少女はふと立ち止まり、大きく息を吐き出す。 口から飛び出た空気がみるみる白く染まって、跡形もなく消えていった。
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