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やっと家までたどり着くと、バタバタと二階に掛け上がる。
そして自分の部屋に入るなり、大きな音を立てて扉を閉めた。
「帰ってきたのー?ご飯食べるー?」
扉越しに、母の声が追いかけて来る。
少女は、少し考えてから答えた。
「いらなーい。
お腹空いたら、適当に食べるー」
言ってから口を閉じ、制服を脱ぎながら返事を待つ。
「じゃあ、しっかり勉強しなさいよー。
受験生なんだからねー」
母の言葉に、少女は肩をすくめた。
そして投げやりに答えた。
「分かってるー」
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