1:ランプの魔神

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やっと家までたどり着くと、バタバタと二階に掛け上がる。 そして自分の部屋に入るなり、大きな音を立てて扉を閉めた。 「帰ってきたのー?ご飯食べるー?」 扉越しに、母の声が追いかけて来る。 少女は、少し考えてから答えた。 「いらなーい。 お腹空いたら、適当に食べるー」 言ってから口を閉じ、制服を脱ぎながら返事を待つ。 「じゃあ、しっかり勉強しなさいよー。 受験生なんだからねー」 母の言葉に、少女は肩をすくめた。 そして投げやりに答えた。 「分かってるー」
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