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今にも吹き出しそうに、そう言った新崎にムッとしながら、言い返す。
『まだゲームやるなんて言ってない。』
「・・・・もう、やるって言ったようなもんじゃん。
それに、それなら何でここ来たんだよ?」
『・・・・・』
今度は言い返せない。
もう、私って何で話す前に少しでも考えたりできないんだろう。
「はは、いいよ別に。
でも、俺もう帰りたいから早く決めてね。」
俯いて黙り込んだ私に、笑いながら言う新崎。
『・・・何で、』
「ん?」
『何で、こんなゲームしてるの?』
結に聞いたけど、なんとなく本人にも聞いてみる。
「うーん。
・・・何でだと思う?」
『えー・・・・性格悪いから?』
「ははは、まぁ、半分くらい正解かな。」
怒るかと思って言ったけど、そんなことじゃ怒らないらしい。
しかも、半分くらい正解なのか・・・
『じゃあ・・・何で私にしたの?』
今回のゲームの相手を、私に選んだ理由。
何か決定的な理由があるの?
それとも、なんとなく?
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