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「ルールは簡単。
好きになった方が負け。
好きにならせたら方が勝ち。
どう?
簡単っしょ?」
『はい?』
聞いて、と言って真剣な顔をしてきたくせに、あまりにも軽く話す新崎。
しかも、内容も意味が分からない。
「意味分かってる?」
『全然』
「だろうね。
山里ってさ、バイト探してるんでしょ?」
突然、関係のない話。
『え、何で分かんの?』
「えーだって、いっつも雑誌開いてるし。
てか、今も。」
『あ、あぁ。』
なんか、お金のことしか考えてない女みたいで今更ながら恥ずかしくなり、さりげなく雑誌の上に頬杖をついて隠してみた。
「それで。
俺がいいバイト紹介してあげる。」
『いいバイトォ?!』
バイトというワードに、思いっ切り食いついてしてしまい、教室で叫んで立ち上がってしまった。
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