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「それは、そのうち分かるけど。
まーいいや。
じゃ、このゲームやんないの?」
『・・・・やらないよ、そんなの。』
突然、投げやりな態度になるからちょっと驚いたけど、なんだか関わってはいけない気がして。
「そんなのって・・・
せっかく100万も貰えるチャンスなのに。
とりあえず、今日の18時まで待っててやるよ。」
『そんな時間いりませーん。』
「はいはい。」
新崎は言い返すこともなく、そのまま教室から出て行った。
『・・・意味わかんない』
今日、ほとんど初めて会話という会話をしたようなものなのに。
それで、いきなりあんな賭けのようなゲームの話を持ち出すものだろうか。
そもそも・・・・
『100万円も出せる訳ないよね。』
たとえ、新崎がちょっとお金持ちのお坊ちゃまだったとしても、高校生がそんな大金を軽く出せる訳がない・・・・はずだ。
ま、貰えるもんなら貰いたいけど。
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