いつも隣に…

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目をぱちくりとして一呼吸ごとに確認する 自分は生きて仕事を得て 彼女と結ばれた末 この子が誕生し ここにいる その事実にホッとしてヘナヘナと崩れ落ちる 「なんつー悪趣味な夢だ…」 荒垣はため息をついて、愛する女と我が子の寝顔を見やる。 夢の中で彼女は病院で意識不明で眠っていて来るはずのない自分が来るのをずっと待っていて。彼女はそれを分かっていながらその行動を毎日毎日繰り返していた。
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