第一章『麻帆良学園』

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     ◇◇ ボサボサの髪に大柄な体格。麻帆良学園都市ではあまり見ない姿らしく、グラナは周囲から注目を集めていた。 ……鬱陶しいな。 あの後、妖怪モドキからアルバイトをしないかと言われ、二つ返事で了承した。 この土地、むしろこの世界を知らない。故に、了承した。 ……まあ、何か裏があるんだろうな。 だがどうでもいい。やろうと思えば、この街ぐらい破壊できる。やらないが。 しかし、 「どういう事だろうな」 あの時。自分は確かに弥勒の願いを叶え、地球の中心に向かった。そして、 「……気付いたらあの森に居た、か」 普通なら溜め息が出るのだろうが、グラナには吐けなかった。
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