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「サクラザキも警備員だったか。まあよろしくな」
言ってから一瞬。間を空けて手を差し出された。
「あ、はい。宜しくお願いします」
握手を交わす。
手が大きく、ガッシリしているため、自分が子供だと自覚させられる。
……それにこの筋肉、尋常じゃない……!!
服装が和装だからか、ハッキリとは分からない。だが、手の感触から大体は分かる。
「あー、そろそろ手ェ離してくれるか?」
「え? あっ、はい! すいません!!」
顔を赤くしながら手をパッと離し、ふぅ、とグラナが息を吐いた。
「す、すいません。あまり年上の方と握手をする機会が無かったので……」
と口ごもる。
チラリとグラナを見るが、特に困った様子ではない。安心し、内心ホッとする。
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