112人が本棚に入れています
本棚に追加
「おい嬢ちゃん。あれを倒せば良いんだよな?」
少女の目の前に立つのは大男。ボサボサの髪に、白い和装。ここからは良く見えないが、右目に眼帯をしていた。
少女はコクン、と頷く。それを大男は見、前方の異形に視線を戻す。
……しっかし、ありゃなんだ?
前方のそれは、まさしく化け物。俗に言う鬼で、いわゆる妖怪と呼ばれる存在。
タヴー
……禁人種に似てるが、違うな。
第一、核であるイルミナが無い。しかも、
『なにモンだ、テメェ』
喋っている。思わず笑いそうだが、まあここは我慢だ俺。
最初のコメントを投稿しよう!