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まあ当たり前だろう。何せ、正体不明の男が突然現れ、鬼を倒したのだ。
……仕方ねえな。
溜め息を吐き、あれを敢行する。
「じっとしとけよ──っと」
「は? ってちょっ!?」
また少女を担いだ。
そしてそのまま辺りを見回し、
「この近くに街はあるか?」
少女に問う。少女はしばらく渋っていたが、
「……ここから、東に行けば街があります」
「サンキュ。んじゃあ、さっさと行くか。──案内頼むぜ、嬢ちゃん?」
彼は笑いながら、街に向かって飛んだ。
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