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「ねえ、どこ行くの。」
「バイト。喫茶店で昼だけ働いてる。って、言ってわかるのか?」
「人間の言葉はわかるし、いつも見てるからだいたいの行動パターンも理解してるよ。」
「結構難しい言葉も話せるじゃん。」
「前のご主人様が、おじいさんだったからね、、、だいふくって呼んでくれてやさしかった。」
「へえ~、その飼い主さんは?」
「・・・死んじゃった。病気だったんだって、、、」
「そっか、ごめん、、、」
「何でユチョンが謝るの?」
「悲しいことを思い出させたからかな、、、」
「そうなんだ、でも悲しくない、たくさん可愛がってもらったから、おじいさんのこと思い出すとふわ~って暖かくなる。」
「そうか、、、いい人だったんだな。」
「うん、すっごくね。」
ジェジュンが遠い目をしてうっすらと微笑む。
「おじいさんと一緒の時にも人間になったのか?」
「うううん、、、」
ジェジュンが急に暗い顔になる。
ユチョンはそれ以上その話しには触れずに、ジェジュンの肩に腕を回して歩く。
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