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ユチョンに促されてジェジュンが入り口脇の席に座り、興味津々という顔でマスターを見つめる。 「怖いのは顔だけなんすけどねー」 カウンターに並んだグラスを忙しく磨きながら、ユチョンが笑う。 「おいおい、言ってくれるね、、、そのおかげで君は仕事にありつける。」 「ありがとうございます。生きていけるのはマスターのおかげっす。」 「いやいや、この店が繁盛してるのはユチョンのおかげだよ。」 「やっぱそうっすよね~」 「これだよ、、、」 にこにこと2人のやり取りを見ていたジェジュンが、大きなあくびをしてテーブルに頬杖をつくと道行く人を眺める。近くに学校があるのだろう学生らしいグループが連れ立って行きすぎる。やわらかな日差しが窓辺にならんだジャスミンの間から差し込み、ジェジュンはもう一つあくびをすると目を閉じる。 お昼が近づいてさほど広くない店の中が徐々に賑やかになってくる。いつも昼は混でいるけど、今日はいつにもまして忙しい。そう、ネコの手を借りたいぐらいだ。当の本人はのんびり昼寝を決め込んでいるけど。
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