いち:矛盾

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いくつになっても きっと変わらないものがある 多分それはとてもわかりずらい 自分でもなかなか気づかないもんだろう 今、高校生で三年生 進路なんて漠然としたことみんな聞いてくる 僕の未来とか?"見えません" 出来ることはあるけど やりたいことが出来ないんです 世の中不況のせいか 努力が足らなかったせいか…"わかんないです" 正直働いてお金をママにあげたいよ 本当は大学に行きたいんだけどね でもママにもう迷惑かけらんないから 足りない脳使って考えているんです 小さな時を考えると漠然と 将来は美術系と決めていました 今それとは異なった職業を選ぶと思います たださ、お金が欲しいから、稼げればそれでいいんです。 過去を思うとこれは違う 未来を思うとそこは違う 2つの狭間に僕はひとりぼっちなんです "ごめんいまかなりまよってる" まわりをみると 裕福な家の子はとりあえず大学へあがります 実は何も目標がないアッパラパーな子なのにね 対象に、未来像を思いっきり描いてた子は 半ば諦め顔で面接中。 本当になりたいものを将来叶えられるんだろうか… ママへ、いま酷く迷ってます。 これからの選択が今までの人生で一番厳しいはずなのに 道を指し示し選択肢を答えられる人はいないのです 僕以外は…だから、どうしたらいいと思う? 勉強ばかりさせてアルバイトをさせなかったのはママでしょう? 何故奨学金は借りちゃ駄目だったか教えてよ。 アルバイト出来たら大学の足しになったかもよ? "教えてよ"僕の未来像陰らせた答えをさ 嘘、ごめん。八つ当たり。 腐った僕が悪かった。 "うーん…" いきなりの将来到来、なりたいものは? 今の状況ではなれないもの! そう最近さ、僕はそのことに気づいちゃったからさ 実は、今絶対になれないものになりたいんだ。 だから反対とかしないで聞いてほしいのよ 本当はそばで見ていた分、わかっていてほしかったけどさ… 過去を思うとこれは違う 未来を思うとそこは違う 2つの狭間に僕は生きがいを見つける
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