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「ただいま…」
「お帰り!智尋!」
私は玄関に智尋の姿を見つけると、急いで駆け寄った。
私、城河留奈は、智尋と結婚して間もなく、芸能界を引退した。
ただ、プロサッカー選手の妻として、有名人の枠に入っている。
今は、マティアルの選手としてフランスで活躍する智尋と共に、幸せに暮らしています!
そして、今日は智尋に幸せな報告があるのです。
「智尋…」
「…何、留奈…
ニヤニヤして…何かあったのか?」
「私、また夢叶っちゃった」
「…?どーいう意味?」
「夢の果てを追ってる中で、また夢を叶えちゃったの…幸せな夢」
「勿体ぶるなよ!
何が叶ったの?幸せな夢って何?」
「……赤ちゃん、いるの」
私は満面の笑みで言った。
しかし、智尋は何の反応も見せずに口を開けて固まってる。
こんな表情見せられたら、打ち明けたこっちとしては不安になるよ…
「……そっか…
留奈は、また俺に幸せを運んできてくれたな…」
そう言って、智尋は私を抱きしめてくれた。
何度も抱きしめられたけど、なぜか、今が一番心地良い。
智尋、愛してるよ。
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