雪山

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その男の名はテトという。 茫然自失とした顔と筋肉隆々とした上体、そして事故にあい深い怪我をおったためほぼ動かなくなった下半身、それゆえに乗っている車椅子。 彼の不幸せ、生きる気力の無さが如実にあらわれていた。 事故、彼は石工をしていたそして運ばれてきた石の下敷きとなったのだ。 その瞬間、体力仕事である石工の道は絶たれた。 彼は将来を属望された石工であったのに。
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