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髪は茶色(地毛)。顔は整っている。 新しい制服に身を包み、少年、秋津翼は学校への通学路を歩く。 説明だけならどこかの高校の新入生。 見た目を見れば、高校の新入生ぽくなってるだけのただの小学生だった。 新しいからなのか身長のせいなのか、制服はとても大きかった。 2.3年生は馴れてきた通学バッグもより一層大きく見える。 「ち、ちくしょう……。いくら近いからって歩きなんかで来るんじゃなかった……。カバンが、服が、なんか重いぃぃ!」 「うわー、小さい子だね、あの子。小学生かなぁー??かわいー」 「え?でもうちの学校の制服着てるから高校生なんじゃない?」 「あ。ホントだー」 散々翼をバカにし(ほんとはバカにした訳ではない)、女生徒たちは笑いながら高校の方へ歩いていった。
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