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「それじゃ、行って来ま~す♪」
「いってらっしゃい」
「楽しんで来て下さい」
「お土産、よろしくお願いしま~す」
「…」
上から瑛太、陸、空、海。
「…行っちゃった」
「じゃ、俺らも支度して行こうか?」
「はい」
両親が新婚旅行に出掛け、
瑛太達は学校へ行く準備をする。
「陸兄。今日は早く行かなくて良いの?」
「良いじゃないか。今日くらいは。
初めて皆で一緒に行けるんだから」
「もう、陸兄は~」
「海。そろそろ行くって」
瑛太は海に話し掛けた。
「…」
「やっぱ、海兄も一緒に行くの?僕達と」
「…」
ギロッと睨んで
「そこまでだ」
「くくっ。素直じゃないな~」
また睨まれるのは勘弁と
さっさと海から離れる空。
「じゃ、行くぞ」
「「は~い」」
「…」
陸が鍵を閉めて、一行は学校へ向かった。
「おはようございます!会長!」
「ああ。おはようございます」
学校に近付くにつれ、
生徒達に挨拶される。
もちろん、陸に。
「おはようございます~♪先輩方っ」
だが、空はすれ違う生徒達全員に挨拶する。
「お…おはよう」
空の元気良い挨拶に
皆、驚くが
すぐに笑顔になる。
「相変わらず外面良いな。空」
「何、言ってんの。陸にぃ~?」
空は陸に足払いしようとしたが、交わされてしまった。
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