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僕は、阿部雅之(あべまさゆき)。21歳。
高校を卒業して、地元のJ●に就職した。
研修で1年学校へ、それから2年働いているが、まったく仕事に情熱もやる気もない。
それでも生きるため…お金をもらうだけのために、つまらなく働いている。
そして、夏。
今年もつまらない夏を過ごす予定だった。
しかし、僕の予定は狂い始めた。
今日もただ働いて、楽しみもなく家に帰宅する。
夏だから、7時を過ぎているが、まだ明るかった。
安い家賃で住んでいる、こだわりの無い僕のアパートの前に人影があった。
見覚えのある人影だ。
人影は僕を見つけ、手を振る。
「雅之、久しぶり」
見覚えのある人影は、僕の思った通りの人だった。
「…康太か?」
「よくわかったね」
「そっちこそ」
「変わってないから」
「そうか?とりあえず入りなよ」
「どうも」
僕は普通に会話をしながら康太を家に招き入れた。
10年以上も会っていなかった康太を家に招き入れた。
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