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窓際の席だった俺は、朝のホームルームを待ちながら遅刻ぎりぎりで登校してくる生徒たちを眺めていた。
「ふああ、ねみぃ……」
五月という過ごし易い季節は俺にとって天敵の何者でもなかった。
朝から春風が心地いい。
「卓也ぁぁぁぁぁぁ!! 久世卓也ぁぁぁぁぁぁ!!」
ひとがウトウトしてる時に大声で俺をフルネームで呼んでる奴がいる。
全くもって迷惑な奴だ。
俺は無視を決め込むことにしたが、そいつは気にした様子も無く俺の席の横に座る。
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