1章 The meaning of meeting you

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   「卓也! おい!! 久世卓也!!」    うるさい……    四回も呼ぶなよ。    「お呼びになった久世卓也は現在存在しておりません、お名前をご確認の上、もう一度お呼び掛けください」    仕方なく窓のほうを向いたままそう言ってやった。    「え!? お前、久世卓也じゃなかったけ!? あれ??」    本気にするなよ。    というか信じるお前は天然か余程の馬鹿だな。    まあ、間違いなく後者だろうが。    「何だよ富久」    いつまでも悩んでる馬鹿に呼びかける。  
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