序章

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   誰もが皆経験したことがあると思う。    恋をする、すなわち人を好きになるということ。    人と人が奏でる甘く切ない交響曲。    それは普通であり、当たり前のこと。    だが、それは俺にとって経験したことのないことだった。    生まれてから現在、高校生になったばかりだが一人の異性を特別に好きになったことなんてない。    つまり、恋というものを経験したことがないということになる。     ただ初恋が遅いだけのかもしれない。    しかし、初恋なんて大抵は小学生に経験し、どんなに遅くても中学生くらいで経験しているはず。
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