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一角『まさか隊長…本気で飼う訳じゃないっスよね?』
弓親『一角。仮にもこの子は人間だよ?“飼う”なんて言ったらいけないよ』
剣八『…コイツは俺が育てる。』
「う~?…ぱぁぱ、ぱぁぱ…」
剣八『…パパじゃねぇ。行くぞガキ。』
斑目と綾瀬川放置して俺は庭先に立つ。
飛び交う蝶に手を伸ばしたり煩く騒いだりするガキ。その頃には2人とも材料集めだとか言って出て言ったがな
ボーッとしながらも適当に相槌を打っているとそれだけでコイツは上機嫌だった
やちる『剣ちゃ~ん!!呼んで来たよ~』
卯ノ花の手を引きながらやって来たやちるに目を向けると卯ノ花の目付きはかなり鋭くキツかった。
卯ノ花『…更木隊長、これは一体?』
剣八『…やちる、斑目と綾瀬川がガキの寝床作る材料集めに各隊を回ってやがる。ついて行ってやれ』
やちる『え~』
剣八『お前ェ副隊長だろうが…。行って来い』
やちる『は~い…』
渋々離れて行くやちると見てから卯ノ花に目を向けると優しくガキの頭を撫でていた。
「……ぐー…」
そう小さく言ったかと思うとガキは俺の膝に乗り寝息を立て始めた
剣八『一体って言われてもな…』
卯ノ花『育てるおつもりですか?』
剣八『…ああ』
卯ノ花『私達、死神とは違いこの子は人間ですよ。』
剣八『…このガキの母親ァ、俺の姿が見えた。それにコイツは俺の霊圧に凄む様子すら見せねェ』
卯ノ花『…確かにそうですが』
剣八『…時期が来たら帰す。母親が殺されちまったんだ、帰した所で野垂れ死ぬだろ』
俺のその意見に卯ノ花はため息をつきながらも同意した。
卯ノ花『何かあったら四番隊に。直ぐに参ります』
剣八『ああ』
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