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剣八『桜妃!!』
「う…?」
やちる『ひっちー、駄目だよー?』
一角『隊長、頭ごなしに怒鳴っても桜妃にゃ分からねぇっスよ…』
弓親『桜妃。散らかしたら片付ける…いいかい?』
現世で剣八に拾われた(?)少女。
年齢は3歳。
名前は桜妃、と名付けられ十一番隊で育てられている。
「…かたじゅ…け?」
弓親『そう。片付け。桜妃はいい子だね』
剣八『……ったく、』
桜妃は来た当初よりは話すようになり天真爛漫な笑顔は十一番隊の癒しになっていた
「なりゅ…なりゅ♪」
弓親『…それって僕の事かい?僕は“ゆみちか”ほら、桜妃言ってごらん』
「ゆみ…しゃん」
弓親『フフッ…まぁ今はそれでもいいよ』
やちる『ナルナルずるい~!!』
今や十一番隊は訓練以外桜妃に言葉を教える事に夢中。
中でも弓親が根気良く言葉を教えていた…
「やぁる…まぁま」
やちる『ふぇ?』
「やぁる、まぁま」
弓親『ほら副隊長、呼んでますよ』
やちる『わぁ♪♪ナルナルが教えたのー?』
弓親『いや、僕じゃなくて…』
弓親の目線の先には襖に寄り掛かる剣八の姿が…。
どうやら強面の隊長も桜妃に夢中らしいです;;;
やちる『剣ちゃん、優しいね!!』
剣八『うるせぇよ』
「ぱぁぱ!!ぱぁぱ!!」
桜妃が手を伸ばす先にいるのはもちろん…
剣八『黙って来い』
隊長である剣八で…
「かたじゅけゆ。かたじゅけゆから、ワーしにゃいれ…」
剣八『…ああ。わかった。怒んねぇから片付けて来い』
剣八の腕の中で桜妃がそう言えばその場に居た何人かは首を傾げる。
しかし剣八は聞き返すことなく言い優しく頭を撫でてやった
「ゆみしゃん、…かたじゅけゆ♪」
弓親『はいはい。…次からは一人で片付けるんだよ?』
一角『……弓親も隊長もすげぇな…』
やちる『一回で聞き取ってるもんね~…』
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