活動開始!

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空気が止まるのは、リョウタも感じていた。 俗にいう、アレッ?俺やっちゃったのかな?状態である。 しかしリョウタがふざけたのは空気を読めなかったからではなく、ふざけなければ自分を保てなかったからだ。 結果、敵を増やしてしまい、さらに緊張感が増えたのだが。 空気が止まっている中、ナツミが口を開く。 「はぁ、もうさっさと始めましょう。」 セイバーズ側からの返答は、もちろんイエス。 両チーム共配置に着いた。 ・・・といってもリングの端と端に並んだだけだが。 合図をこちらから送る。 するとそれぞれの耳元に「よっしゃ、いこか。」と、関西弁が返ってきた。 前方のモニターにテンカウントが始まる。 全員の気持ちをバトルに向けるための物の筈が、しばらくリョウタ達が考えていたのは『関西弁・・・だと・・・?』だった。 やはり根っこでは仲良しなチームである。
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