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タツヤは、自分が倒されていて、勝負が終わったのを理解出来なかった。 理解したくなかった。 固まって進んでいるときのことだった。 タツヤは耳鳴りを感じていた。 「ツッ」 ぴいぴいと高い音が断続的に響き渡る。 思わず耳を押さえてうずくまってしまった。 音が止まって、顔を上げたら、目の前にはゴーグルを付けた男がいた。 「悪いな、ニィちゃん、おしまいや」 軽くデコピンされただけなのに、景色が、歪む。 地面が近づいて、アナウンスが流れる。 『クリエイター、タツヤ、戦闘不能』 ふざけんな、まだ行けるって。 でも力がはいんねぇや、クソッタレ
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